ビオフェルミンとは?
ビオフェルミンは、ビオフェルミン株式会社が販売する整腸剤です。テレビCMなどで、あまりにも有名で、知らない人はないのではないのでしょうか?
私は、ビオフェルミンS錠しか知りませんでしたが、同社の製品は、
・ビオフェルミン止瀉薬
・ビオフェルミン健胃消化薬錠
・ビオフェルミン便秘薬
・ビオフェルミンVC
など、多くの種類の製品があります。これ以外にも、OTC用ではなく、医療機関向けのものの取扱いもあるそうです。全然知りませんでした。
ビオフェルミンの成分
長い間、ビオフェルミンは何かのお薬だと思っていましたが、要は、乳酸菌の整腸剤なのですね。製品の分類としては、医薬品ではなく「指定医薬部外品」となっています。
同社のHPを見てみると、新ビオフェルミンS錠の成分は、次のものからなると表示されています。
<乳酸菌>
・コンク・ビフィズス菌末
・コンク・フェーカリス菌末
・コンク・アシドフィルス菌末
<その他>
トウモロコシデンプン、デキストリン、乳糖水和物、沈降炭酸カルシウム、アメ粉、白糖、タルク、ステアリン酸マグネシウム
(参考)ビオフェルミンHP http://www.biofermin.co.jp/products/biofermin_s/info/
上記のように、その他の添加物は含まれていますが、主成分は乳酸菌です。ビオフェルミンは、乳酸菌を服用して、腸内フローラの状態を正常化する、ということなのです。
<腸内フローラとは>
腸内フローラとは、ヒトや猫の腸内に生息する常在菌のことを言います。ヒトや猫の腸内には、常在菌として、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類が住んでいて、その割合により、腸の働きが良くなったり、おかしくなったりするとされています。善玉菌、悪玉菌と、日和見菌の理想的な存在の割合は、2:1:7がいいとされていますが、この割合がくずれると腸の働きがおかしくなります。つまり、便秘を引き起こしたりする、というわけです。
ビオフェルミンで期待される効果
上記の通り、ビオフェルミンは腸内の菌の状態を正常化するものです。したがって、腸内菌の異常が原因で発生している不具合に対して、効果が期待できるというわけです。そのビオフェルミンで期待される効果は、便秘、そして、調べてみると、下痢、腹痛、お肌の状態改善、かぜ・インフルエンザ対策、といったものにも効果があるようです。
腸の働きは、ヒトや猫の活動での基本となりますので、これが正常化することはとても重要なことなのですね。
どれくらいの期間、ビオフェルミンを使う必要がありますか?
ビオフェルミンは特効薬というわけではないです。お腹の腸内フローラの状態を正常化することで、症状を改善しますので、正常化までには時間がかかります。症状によっては、あるいは、ヒトや猫によってはすぐに効果が出る場合があるかもしれません。しかし、多くの場合は、時間がかかると考えるべきしょう。どんなに早くても数日から数週間、あるいは1カ月かかるということになるので、即効性を期待するのは難しいのではないかと思います。
ビオフェルミンが便秘に効かない場合がある?
実は、ビオフェルミンが効く人(猫)、効かない人(猫)がいます。よく取扱い説明書の但し書きにある、個体差があります、っていうのです。何事もそんなことは当たり前なのですが、ビオフェルミンでも個体差があるというわけです。ビオフェルミンに含まれる菌がその人(猫)に合わない(効果がない)場合があるのです。1カ月も飲み続けて効果がない場合は、そういう可能性が高いです。その場合は、別の整腸剤を試してみるのをオススメします。他社さんの整腸剤です。他社さんの整腸剤ではビオフェルミンに入っている菌とは違うものが入っているはずですから、その菌がその人に合えば効果が期待できますよ。
ビオフェルミンの代わりになるものとは?
ビオフェルミンは、大変有名ですが、同社以外にも、整腸剤はいくつかあり、
・強力わかもと
・ザ・ガードコーワ整腸錠α3+
・太田胃散整腸薬
や、その他、中小医薬品メーカーからもいくつか製品が発売されていました。中小メーカーの整腸剤は価格お安く、なにもビオフェルミンでなくとも、ブランドにこだわらなければ、いろんな選択肢があるということです。
その知名度の高さから、整腸剤として、ビオフェルミンを考えがちですが、試すのであれば、他社品も調査してみましょう。
まとめ。猫にビオフェルミンを飲ませても大丈夫か
ビオフェルミンですが、猫の腸内フローラの正常化の働きを助けると考えられ、猫の便秘にも効果があるのかもしれません。ただし、ビオフェルミンはヒトのお薬。猫にビオフェルミンを与えるのは、注意した方がいいと考えます。少なくとも、少量で試すのが賢明でしょう。また、猫にも個体差があるので、効きすぎて下痢になってしまう、という状況もありそうです、
ビオフェルミンはヒトの薬。ビオフェルミン社のホームぺージにもそう書いてあります。猫には猫の薬、サプリメントを与えるようにしましょう。